「そよ風2」 パッシブソーラーシステム 

太陽の熱エネルギー利用して住宅内の暖房を行うパッシブソーラーシステムの実機見学と講習会に参加してきました。

伺ったのは環境創機さんの開発した 「そよ風」です。

国立桜並木

国立駅で下車すると桜が満開。

国立駅前は桜並木で有名で、運良く満開の桜を観ることができました。

駅から会社まで送迎していただいたのですが、少し遠回りしていただいて思いがけず、素晴しい花見ができました。ありがとうございました。

 

 

そよ風モデル太陽エネルギーを利用する仕組みなので、いかに太陽面に屋根を向けることができるかが重要になってきます。

屋根で暖めた空気を基礎に送り、基礎を蓄熱体として暖め、基礎表面の暖まった空気を上昇させ室内を暖める仕組みのため、

上手に空気を循環させる間取り、断面計画が必要になってきます。

そのため、建物全体を一つの空間と考え、空気を循環させるワンルームのような間取りが最適です。

また、本来は暖房システムとして開発されたシステムですが、夏場の籠った熱気を抜く換気システムも備えているので、

高気密高断熱住宅において、夏場の家内に籠ってしまう暖かい空気を循環させるのにも最適です。

敷地条件や予算等の制約はあるのですが、自然エネルギを取り入れる暮らし方も提案していきたいと考えています。

 

「ストック時代の建築の新しい仕事」その1

日経アーキテクチュアセミナー「ストック時代の建築の新しい仕事」に参加してきました。

やはり皆さん、今後の建築業界の動向に感心があるようで、セミナーは満員。キャンセル待ちで受講してきました。

今回の講師、松村秀一先生、清水義次先生 が活動されている概要は、日経アーキテクチュア等で理解しているのですが

もう一歩理解を進める為にはやはり生Liveが一番と考えての参加です。

日本における建築産業の転換期 松村秀一(東京大学)

松村秀一先生のキーワードは”ハコの産業から場の産業へ”

戦後から続いてきた、新築市場の考えから脱却し、市場に流通している既存の建物を、上手に活用していく再生市場への変化が必要があるとの事。

新築住宅産業の住宅が完成していくまでのシステムはまったくムダがなく見事なのですが、既存の建物を改築してくシステムには適応することができません。

新築住宅の市場が減少していくと予想されていく中、改修というシステムに対応していく考えかたの変化が必要になります。

”ハコの産業から場の産業へ” 変革するためのTips

  • 空家とは、住宅産業に関わってきた様々な人の苦労の結実であり、それぞれの空家は国民がローンを組みながらも一生懸命支払い手に入れてきたものである。
  • 空家をみたら、それを資源と観ること。ココに空間資源があった!と考え、良さを見つけてあげること。
  • 従来の短所を見つける評価ではなく、短所を補ってあげる評価をすること。
  • 建物の良さを見つけてあげる、引き出してあげる能力が必要。
  • そして短所ついては、従来の手法で対処してあげること。
  • ただし、対処をするには多能工が必要であり、多能工的チームの編成を心がけること。
  • 余剰空間(空家)と利用者を出会わせる事も我々の仕事になってくる。

働き方も、様々なスタイルが出てきています。

これらを上手に結びつけていくコトがこれからの仕事だと再認識することができました。

今後は建築士として設計の仕事をしていくのはもちろん、社会で働く一個人の一つの強みとして”建築を知っている”という肩書きで、

様々なコト、場作りに関わって生きたいと考えています。

まずは、SNSグループのメンバーが、現実に交流することが出来る場を作り上げることを目標にしていきたいと考えています。

 

 

 

 

木の剪定

木を枯らすように剪定する事は簡単ですが、その反対をすれば良い木になるわけでは無い。
剪定作業は難しい。

古民家再生0

現在、古民家の改修を計画中です。
すでに水回り等は増築されいるので居住スペースのリニューアルがメインになります。
また、古民家と言えば茅葺き屋根ですが、残念ながら茅葺きの上から鉄板の屋根が葺かれています。
室内は天井板が張ってあるのですが、囲炉裏があった当時の煙抜きが残っています。

構造体の問題や、室内環境の改善等、解決する問題が沢山ありますが、古民家の雰囲気を生かしながらの計画を楽しみたいと考えています。

いろり用の煙抜きです
いろり用の煙抜きです