温かい家と「脳年齢」「健康寿命」の関係 -日経アーキテクチャ 2018/06/14号より

省エネ住宅って性能が良いのはわかるけど何が良いのでしょうか。省エネですから エネルギーの使用量が少ない=お財布にやさしい 事はもちろんです。

省エネ住宅は冬の室内が暖かいので健康のためにも良い関係があるようなのです。

今回は日経アーキテクチャ 2018/06/14号 の記事を紹介します。この雑誌は建築の専門誌なので本屋さんでは目にする機会がないと思います。その中の特集記事で省エネ住宅と健康についての内容です。

慶応義塾大学の伊香賀俊治教授と「省エネNext」編集長の小原隆編集長の対談記事になります。

温かい家と「脳年齢」「健康寿命」の関係

伊香賀俊治教授の研究によると住環境の改善が住まい手の健康寿命を左右することが少しずつ解ってきているようなのです。以下記事から抜粋します。

  • 住まい手の死亡件数が冬季に多いのは国別を問わない。
  • 断熱住宅(二重サッシまたは断熱ガラスを備えた住宅)の普及率と冬季の死亡率は関係がある。その割合いは北海道や東北などの外気温が低い地方ほど少ない傾向がある。つまり断熱住宅の普及率が高いほど死亡リスクが低い傾向がみられる。
  • 深夜零時の室温が18℃以上を保つ住宅と18℃未満の住宅では、高血圧の発症率は後者のほうが対象人数ベースで6.7倍
  • 足元の温度が3℃暖かい家に住む人の方が脳年齢が6歳若い状態に匹敵する

なるほど、特に冬の室内温度が大切で、冬に温かい家と「脳年齢」や「健康寿命」に関係性が見えるとのことです。

断熱住宅と死亡率の関係は意外でした。東北に住んでいる人が関東に遊びにくると、”関東の家は寒くて大変”という愚痴をよく聞きますが、寒い家は死亡率も高めてしまう危険があるわけです。

実際、海外では室内の温度の最低基準が決められている国もあるくらい冬の室内温度は健康に重要です。伊香賀俊治教授によると総合的なエビデンスを確立するまでには調査研究が必要なようですが、断熱性能を備えた冬に温かい家が健康に良いことは間違いないです。

断熱リノベーションで健康に

新築住宅や、最近建てられた住宅は断熱住宅であることが多いです。ですが国内の古い住宅では断熱効果が低いものや、断熱材が入っていないものが多いとする調査結果があります。
古い建物では冬の住まいを効率よく温かくするために断熱リフォームが必要になってきます。
寒い冬、無断熱の家で一部屋だけ石油ストーブで暖房をしていては効率が悪いですし、お風呂やトイレでの温度差も気になります。
一人暮らしになってしまったご両親にセコムが安心だけど、健康のためにも暖かい住まいになるように断熱リノベーションを計画してみたらいかがでしょうか?
断熱リノベーションは暮らし方や予算に合わせて計画することができます。
家全体を断熱する大規模なものかから、生活する部分を想定して断熱する「ゾーン断熱」まであります。

長生きのために生活習慣、食事習慣を改善する指導もあるけれど、住まいの改善指導ができる時代がやってきて欲しいです。

健康になる食事についてはこの本が参考になりました

[amazon_link asins=’4492046240′ template=’ProductGrid’ store=’sachisogo-22′ marketplace=’JP’ link_id=’e8592b82-71b4-11e8-aa69-653f8c5a081e’]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください