チャンス到来—旭小学校吉岡分校へ
ぼくのツリーハウス・プロジェクトを主催する佐藤 紘孝さんのお誘いで旭小学校吉岡分校を訪ねることができました。
旭小学校吉岡分校は廃校後に消防資料館として利用されていたのですが2012年に閉館され敷地内に立ち入ることが出来なくなっています。
吉岡分校の建物は古い木造校舎で外壁も木材のまま、古い面影を保っています。木造の古い建物が好きな方ならば、一度は見てみたい建物です。
もちらん私も木造の古い建物が大好きです。建物の前を車で通り過ぎる度に、当時の面影を残している木造校舎に以前から興味を持っていました。
佐藤さんとお会いした時、吉岡分校について熱く語ったご縁?で見学のチャンスが訪れました。
木の外壁の耐久性は?
校舎の窓がアルミサッシに交換されていますが外壁は木板のままなので古い木造校舎の雰囲気はそのまま。
外壁の木材はペンキがはがれていますが、ひとまず外壁の役割を果たしている様子です。
流石に土台周りはそれなりに痛んでいますが、腐食して腐り落ちている部分も見られません。
この木材が何時張られたものか定かではありませんが、意外に木材の外壁は耐久性があるのです。
木の外壁と経年変化の美しさ
外壁に木材を使うと耐久性の面で不安と言う声を聞きますが、サイディング材は10年に一度は塗り替え工事をしなければなりません。
しかもサイディング材は完成した時が美しさのピークで、後は汚れていくだけです。
ですが木材は完成してからエージングして古びた美しさがましていきます。杉材などの色がぬけ、シルバーになった美しさは格別です。
この校舎も木目調のサイディングに張り替えていたら、今の雰囲気は無かったでしょうね。
木の外壁を選ぶときに考えたいこと
もし家づくりの際に、法的な条件が整っていて木の外壁が選べるなら、その可能性を考えてみるのも面白いかもしれません。
もちろん、メンテナンスの手間や環境によっても違いがあるため、住む場所やライフスタイルに合うかどうかが重要です。
木の外壁は、一見すると手がかかるように思われますが、時間とともに「育つ」素材であることを考えると、選択肢のひとつになり得るのではないでしょうか。