建物の断熱性能で弱点になりがちなのは窓。
アルミと樹脂の複合サッシでも十分だという声も聞こえますが、やはりそれより上の性能があるサッシを取り入れたいですね。
海外製サッシについては高性能だと知っていましたが、採用したことはもちろん、取付け施工も見たことがありませんでした。
ですから高本さんが主催する断熱&耐震改修寺子屋勉強会in町田に参加して勉強してきました。
今回勉強会で使用したのはロシア・サハリン州の窓枠メーカー「カールヴィ」です。
参加してわかったことは、海外製サッシを施工するには一工夫、一手間が必要になるけれど、特殊な材料を使うことなく取付が可能なこと。
そのためには施工技術を正しく理解することが必要となるのですが、その技術が北海道にあるのです。
北海道では断熱気密工事についてBISという資格があり、知識が整理され、その全てが公開されていて誰でも自由に使うことができるのです。
高本さんはBIS資格を取得していて、汎用性のある施工計画していました。今回の取付けに使用した資材はタイベック、気密シート、気密テープ、発泡ウレタンで特殊な資材を使用しませんでした。
施工については特殊な作業はありませんが丁寧な作業が必要になります。
ですが手練れてくるとスピードも上がりそうです。
「カールヴィ」についてですが、フレーム下地にスチール材を利用してあるので耐久性があり、またバールでも壊れないほどの防犯性能があるそうです。
また輸送コスト分を工夫することができれば、コスト面でも国産サッシと勝負することができるそう。
断熱気密の技術をオープンにしている北海道。
その技術を正しく理解すれば、国産、海外を問わず臨機応変な断熱気密工事、施工計画が可能となるはず。
必要なことは正しい知識です。
先人の北海道で集められた知識が選択で迷ったときの「行き詰ったら原点に帰れ!」の原点となりそうです。