やっとお会いできました

省エネ塾のプレセミナーに参加しました。

講師の堤さんとはFBではつながっていましたが今回初めてお会いできるのでそれも楽しみです。

省エネ塾は初心者向けの断熱講習と言うことでしたが、住宅をなぜ断熱するかという本質を伝えようとするセミナーでした。

 

冒頭スライドがセバン・スズキ、リオの伝説のスピーチ。

https://www.youtube.com/watch?v=N0GsScywvx0

その後も数式や計算式を使わないで、温熱に対する新しい概念を増やすことを考えていらっしゃったように思います。

 

「How」ではなく「Why」で問いかける内容でした。

何か新しい事を始める時、先に走っている人の所へ行ってどうするのか聞いてみる。

どのやり方で、どのようにすればいいのか「How」を積みあげる。

なんとなくできる様になるけど継ぎ接ぎだらけ。

理屈を知らないと積み木はまっすぐに積みあがらない。

やっとここで、なぜそうなるのか、なぜそうするのか、大切な「Why」に気がつく。

自分で問いかけをしてみて、やっと考え方や目標が定まってくる。

理屈がわかれば積み木は高く積みあがる。

 

なんて事を考えて、自分の積み上げたガタガタの積み木に唖然としたりするわけです。

 

ワタシもセミナーを聞いて私も伝え方を再考。

住まい手さんに「なぜ断熱をするのか?」を説明する時、数値に頼って「説得」しているんですね。

ですが住まいの暑さ寒さに対する「実感・体感」を温熱環境の理屈と結びつけることができればもう少し腹落ちして「納得」してもらうことができるのかなと考えてみたり。

 

講師の堤さん。FBではつながっていましたがやっとお会いできました。

冒頭からバプコメで熱くなり、セミナーがどっかに行ってしまいそうでしたが、無事軌道修正。

FBでお見かけした通りの熱き実務者でした!

 

本日1/17は阪神淡路大震災から24年。

震災で、お亡くなりになられた方々にご冥福をお祈りしますと共にご遺族の方々に心よりお悔やみ申し上げす。

改めて震災時の被害をできるだけ軽減していくことができればと考えております。

 

エコハウスが当たり前になるように

日本エコハウス大賞、公開審査に参加してきました。

今回、リノベーション部門で奨励賞を頂いていたので最前列の席を確保していただきました!奨励賞はプレゼンテーションも表彰式も無いので、大賞候補者のプレゼンテーションを緊張すること無く応援することができました。

大賞候補4作品はエコハウスの定型とは外れた個性的な作品ぞろい。建物性能は十分に確保されていて当然で、+αを提案している住まいでした。大賞以外の住まいについても見所が沢山あり、受賞者の方々と意見交換することもできました。

審査員の方々の質問でも気づきがあり、ゲストで参加されていた建築家の堀部さんの感想が、ピリッとしていて。。。

今回、応募する機会に恵まれ良い経験になりました。色々気づく事が多かったですし、まだまだやることが沢山あります。受賞された方々は沢山の取り組みをされていると思います。限られた条件の中で、ベストな解決策を提案できるように今後もコツコツと前進していきたいと思います。

このエコハウス大賞の成り立ちは、2020年の性能表示義務化に向けて義務的に法律を守るだけで無く、エコハウスを通してさらに豊かな暮らしを提案していく目的で始まっています。

この流れが大きくなり、エコハウスが当たり前になり、豊かな暮らしの器としての住まいが増えていき、暮らしの中でもう少し幸せを感じることが増えると良いなと考えています。

今回の日本エコハウス大賞 受賞作品の掲載されたビルダーズはこちらです!

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意外と燃えない木材の話

初めて都電に乗って都電テーブル鬼子母神前へ。

改札が無くて戸惑いましたが、バスと同じ仕組みなんですね!”チン!”というベルの音が発車の合図。夕暮れ時と重なってノスタルジックな雰囲気。

タニタさんの外壁材、ZIGが45分準耐火の認定を取得した記念講演会+懇親会に参加です。

木材は簡単に燃えるものと思い込んでいませんか?私はキャンプで薪を燃やすのが得意ですからそう思っていました(違)

ですが技術を使うと火に晒されても45分間は燃え抜けない外壁を作ることができるのです。

ちなみに、この45分、火事が発生してから建物が崩れ落ちる前に消火できる時間だそうです。

私の仕事の範囲では45分準耐火の仕様はほとんどありませんが建物の防火を考える時に必要な知識が増えました。

今回の講演で建築基準法改正による防火についての違いもキャッチアップ。講師の桜設計集団、安井先生によると、今回の法改正の内容は建物の防火に関しては今後しばらくないほどの大きな内容とのこと。

法改正により今まで木造で建てることができ無かった規模の木造建築が、ZIGの45分準耐火構造+構造設計をクリアすれば、建てることが可能になります。大工さんが住宅以外の建物を建てることができるわけです。

サッシについても木造住宅の方が性能が良い(特に温熱)ので温熱に優れた建物にすることが可能になりますね。

ですが耐久性には少し注意が必要そうで、特に柱間に充填断熱をした構造の場合、在来木造の知識がないと問題が発生しそうです。

また実務を担当された 桜設計集団、加來さんが試験体が燃えている、萌える画像(プロには)を紹介されていました。ですが燃えている炎が小さくて一般人には萌える画像ではありません。もっと炎や煙が充満しているほうが。。。

この事は温熱の分野でも同じこと。しっかりと断熱された建物ほどサーモカメラ画像が均一になってしまい盛り上がらない事と同じ、と腑に落ちました。

懇親会では都電テーブルさんの素材を生かした料理が並び、美味しく楽しむことができました。
初対面の人ばかりでしたが建築談義で盛り上がります。
板金の納まり、伝説の職人話などなど、向かい合っていないと話せない内容盛りだくさん。
最後はZIGの開発者でもある伊礼先生の〆でお開きに。開発秘話もなるほどでした。
タニタさん、楽しい企画をありがとうございました。

 

じつは○○年前の基準なんです

今年の猛暑の中、エアコンが大活躍だったと思います。

寝るときの冷房を我慢していた人も今年の熱帯夜には敵わず。。。エアコンを使ったという話も聞きました。暑くなってからエアコンの故障に気が付き!猛暑のためエアコンの取り付け待ちで1ヵ月以上待ちなんて笑えない話も。

 

これから冬に向かっていくと今度は暖房としてエアコンを使う機会が増えてきます。

寒くなってから慌てないように今のうちからエアコンの点検をしてみるのも良いのではないでしょうか?私も仕事の合間に天気の良い日にエアコンのフィルターを外し、水洗いしました。

エアコンって1台で冷房と暖房をかねることができる素晴らしい機械なんです。ですがエアコンを嫌いな人が多いんですよね。それには理由もあるのですがそれはまたの機会に。

暖房器具は種類が沢山

暖房は冷房と違いファンヒーター、灯油ストーブなど器具の種類が豊富です。

ですが灯油ストーブ等は水蒸気を発生させ、その水蒸気が冬の悩みとなる結露の原因にもなっています。

室内の空気環境も悪くなるので定期的な換気も必要になります。

そうそう、小さなお子さんがいると火傷の心配もありますね。。。

アラジンのブルーフレーム等、情緒的にはとても好ましいのですが機能面ではエアコンにかないません。

私もパーフェクションストーブの大ファンですが、メインはエアコン、パーフェクションは非常用のストーブとして待機しています。断捨離したらの声も聞こえてきますが、まあ、それは。。。。

エアコンのを選ぶときの目安って?

※パナソニックさんのカタログより引用

さて、今回はエアコンを購入する際の目安のお話です。

エアコンを購入するにあたって選定の目安となるのが帖数めやす(設置部屋の広さ)です。

カタログに載っているこのような表です。

 

この基準がつくられたのは何年まえ?

この帖数めやすですが基となっている基準はいつ頃に制定されたと思いますか?

なんと50年以上前に制定されて以降は改正されていないのです。

50年以上前の建物というと建物に断熱材は入っていません。そうなんです。めちゃくちゃ寒い無断熱の家が基になっているのです。

カタログの帖数めやすでエアコンを選ぶと、断熱されていない建物の部屋の大きさだけで選定すると言うことになるのです。

なので現在建てられている住宅の断熱材がしっかりと入った住まい対して、帖数めやすでエアコンを選ぶと必要よりも大きな能力のエアコンを選ぶことになってしまうのです。

断熱材の仕様、日射ことを考慮して選定するとほとんどんの場合、帖数めやすのエアコン選びよりも小さな能力のエアコンを選定することができます。

エアコンの能力は小さくなれば、おのずとランクが下がるので購入時の費用も少なくなります。また適切な大きさのエアコンを選ぶことは、エアコンのエネルギー効率を考えると効率の良い運転が多くなり、省エネにもつながってくるのです。

このことは、住まいの性能、暑さ寒さに対する体感によって一口に言いきれないのですが、帖数めやすのエアコン選びの真実の一つです。

 

エアコンを選ぶときはカタログの帖数めやすだけではなく、このようなエアコン選びができる専門家、工務店、建築士に相談すると良いと思います。

そういったところならば温熱環境のシミュレーションソフトもありますし、簡易的な計算でも十分に参考になると思います。

きっと、エアコンの選定だけでなくエアコンと建物の関係、断熱や気密との関係も知ることができると思います。

 

今日の一冊。エアコン以外にもとても参考になる本です。住まい手さんが読んでいたら不勉強な実務者は敵わないと思います。私もまだまだ勉強中です。

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