思い出を残したい
建物探訪して思い出したこと
大正時代の建物をリノベーションしている建物で間取りは大きく変更されています。
竣工から10年以上、年月を重ねて埋め木をした新しい部材も良い風合いになってきています。
千葉県四街道市 一級建築士事務所
大正時代の建物をリノベーションしている建物で間取りは大きく変更されています。
竣工から10年以上、年月を重ねて埋め木をした新しい部材も良い風合いになってきています。
訪ねてみると、敷地、建て主の趣味嗜好、に合った住宅でした。
室内の温熱環境での注意点は、普通の家と比較してパッシブハウス級の性能になると加湿が重要になるとのことでした。
景色が千葉の夷隅の山里と似ているせいか、とても落ち着いた居心地でした。千葉よりも気温差が大きいので紅葉が綺麗そうです。
設計時はシミュレーションを重ね、太陽に素直な設計を目指したいと思います。
最後になりますが、オープンハウスに協力してくださった皆様、お陰さまで貴重な体験ができました。ありがとうございました。
ぼくのツリーハウス・プロジェクトを主催する佐藤 紘孝さんのお誘いで旭小学校吉岡分校を訪ねることができました。
旭小学校吉岡分校は廃校後に消防資料館として利用されていたのですが2012年に閉館され敷地内に立ち入ることが出来なくなっています。
吉岡分校の建物は古い木造校舎で外壁も木材のまま、古い面影を保っています。木造の古い建物が好きな方ならば、一度は見てみたい建物です。
もちらん私も木造の古い建物が大好きです。建物の前を車で通り過ぎる度に、当時の面影を残している木造校舎に以前から興味を持っていました。
佐藤さんとお会いした時、吉岡分校について熱く語ったご縁?で見学のチャンスが訪れました。
校舎の窓がアルミサッシに交換されていますが外壁は木板のままなので古い木造校舎の雰囲気はそのまま。
外壁の木材はペンキがはがれていますが、ひとまず外壁の役割を果たしている様子です。
流石に土台周りはそれなりに痛んでいますが、腐食して腐り落ちている部分も見られません。
この木材が何時張られたものか定かではありませんが、意外に木材の外壁は耐久性があるのです。
外壁に木材を使うと耐久性の面で不安と言う声を聞きますが、サイディング材は10年に一度は塗り替え工事をしなければなりません。
しかもサイディング材は完成した時が美しさのピークで、後は汚れていくだけです。
ですが木材は完成してからエージングして古びた美しさがましていきます。杉材などの色がぬけ、シルバーになった美しさは格別です。
この校舎も木目調のサイディングに張り替えていたら、今の雰囲気は無かったでしょうね。
家づくりの時、法的問題で外壁を木材で仕上げる事が可能な場合、仕上材の候補にしても良いと思います。
先日、私もお手伝いとして参加したツリーハウスのお披露目式に合わせ、アートフェスティバルが開催されます。
アートフェスティバル 11/25(土)26(日)2日間開催
その時の駐車場として旭小学校吉岡分校を使用するそうです。アートフェスティバルに参加しながら吉岡分校も訪ねてみてください。
私の地元、四街道でツリーハウスを建設中との情報を得て見学をしてきました。
立派な白樫の木にツリーハウスのフレームがほぼ完成していて、仕上げ作業の段階でした。
大人、子どもが一緒になってペンキを塗ったり、チェンソーで作業をしたりと、本当に楽しそうです。
ぼくのツリーハウス・プロジェクト https://goo.gl/bK7cse
“ いよいよ、ワクワクが始まります!
チャンスを逃したら後悔しかないのです! ” とのこと。
これは見逃せない!
次の日も作業の続きがあるとの事で、私も参加してきました。
ペンキを塗ると言ってもベッタリと白くペンキを塗ってはダメなんです。エージング仕上、少し古びた雰囲気出仕上げます。
筆を乾かして擦るように塗りつけていると、樹上で作業をしているビルダーさんから声がかかりました。
”筆のかすれた後を残すのでは無くて、面で塗るようにしてみて!”とのこと。
それを聞いて固まる私達。
”ここに貼ってある外壁を参考にしてみて!”
なるほど、確かにその通り。その方がかっこいいです。
久しぶりに嬉しいダメ出しです!こちらも本気で作業をしなくてはと気合いが入ります。
作業は楽しく、自分が作った物に愛着がわいてきます。すると、ツリーハウスにも自然と愛着の気持ちがわいてきます。
フト、この愛着のような気持ち、はたして今の家づくりにもわいてくるのかな?と思いました。
今回の作業は家づくりに例えると、屋根材、外壁材などの建材作りです。
屋根材を作るためにトタン板を切り抜いてペンキを塗ります。
外壁材を作るために木の板材にペンキを塗ります。
ですが、現在の家づくりはそうではありません。
現在はメーカーさんが沢山の建材を開発し販売をしています。
現場では、その建材を職人さんが取り付けて家づくりが進んでいきます。
部位毎の建材のおかげで、品質向上、工事工程の短縮等が実現できました。
そのお陰で建物の性能は向上し、工事期間も驚くほど短くなりました。
ですが建物に対する愛着についてはどうなのでしょう?
カタログから選ぶような家づくりではどうなのでしょうか?
ツリーハウスのように一からの手作りは不可能ですが、メーカー建材を使わない家づくりは可能です。
自然素材、工業製品を上手に使っての家づくりです。
ドアを建具屋さんに作ってもらったり、壁を自然素材で仕上げてもらうことができます。
メーカー建材のように完成品ではないので、打ちあわせの手間が増えますし、時間もかかります。
ですが、その一手間が建物への愛着へとつながっていくように思えます。
などと色々な事を思いながら作業は完了です。
ツリーハウス作りはまだまだ続きます。
11月の中頃から作業が再開するようです。
今からワクワクしてきます。