新年が開けてから2週間も経ってしまいました。この調子でこの1年もアッと言うまに過ぎてしまいそうです。
仕事始めの前に久しぶりに川村美術館へ。ミニマル/コンセプチュアル:ドロテ&コンラート・フィッシャーと1960–70年代美術を見てきました。川村美術館へは車で30分ほど。庭園も綺麗で気分転換にもなるので好きな場所です。
生憎、この日は関東に大雪警報が発令された日。出かける時から雪が降り始めていて美術館に到着した時は薄っすら雪が積もり始めてました。おお、ミニマル・アートを鑑賞するにはモノクロの景色が美しいではないか!とのんきに喜んでいたのですが、なんと入館してから1時間で臨時閉館になってしまいました。
常設展をパスして企画展から見学し始めたのですが流石に時間が足りません。その短い時間でもカール・アンドレの作品『雲と結晶』は貴重な体験。ピンコロ石くらいのサイズの鉛の立法体を整列させて立方体をつくり、対比として同数の立方体を散らばしている作品です(川村美術館のチラシを参照してください)観かたによっては美術館の広いフロアに鉛の立方体を並べているだけなのですが、散らばった物体と整列した物体の間を行き来して作品の間を歩いていると不思議な感覚が呼び起されます。ミニマルアートは観ることで「イメージ」を呼び起こすのではなくて、その場に身体をおくことで「感覚」を知覚させるものと覚えています。何事もそうですが現地に足を運んで体験することでしか解からない事がたくさんあるもの。短い時間でしたが カール・アンドレ の展示空間を体感できてだけでも良かったと思います。また、この展覧会は巡回展なので他の美術館ではどのようになっているのか興味があります。
美術館の外にでてみると真っ白の雪景色。佐倉は千葉県内では気温が低い地域なので早めの休館は正解だったと思います。帰路も雪に馴れない車ですでに渋滞気味でした。
帰ってからもお楽しみは続きます。カタログはミニマル/コンセプチュアルらしいシンプルな装丁。 全作品の解説がありそうな充実した内容で読むのに一苦労しそう。きっと時間がたくさんあっても理解できなかっただろうな。
改めて川村美術館のWEBサイトを眺めているとSpotifyプレイリストで「ミニマル・ミュージック」が紹介されていました(選曲はトクマルシューゴさん)。知らない曲も沢山ありで、お気にいりのプレイリストが加わりました。美術館も鑑賞するだけではなくて伝えるために様々な工夫をして進化してるんだなぁ。学芸員さんすごいな、見習って頑張ろう。
美術館から始まった一年。良い仕事ができるように取り組んでいきたいと思います。改めてよろしくお願いいたします