思い出を残したい
古い物が大好きな性格もありますが、古い建物の思い出を残すことができるのがリフォームを選ぶ理由の一つだと考えるからです。
柱のホゾ穴等を新しい材料で埋め木する仕事は大工さんの腕次第になりますが、新品の美しさとは違ったものを感じます。
こう言った仕事があると知ったのも現場での経験からです。
特に建築の仕事を始めたばかりの時の経験は大きな影響を与えると言いますが私も同じなのかもと気がつきました。
建物探訪して思い出したこと
オーナーさんと知り合いになったご縁で、建築を始めた頃に勉強で通わせてもらった建物です。
大正時代の建物をリノベーションしている建物で間取りは大きく変更されています。
竣工から10年以上、年月を重ねて埋め木をした新しい部材も良い風合いになってきています。
全てを新しくしない
ですが耐震性など、重要な柱でなければこのように思い出を引き継ぐのも良いものだと考えます。
この柱を加工した大工さんは既に引退されてしまったようです。
今後このような仕事ができる職人さんの数も減っていきますが、どうにか残していきたい手仕事の一つです。