住み心地、断熱、耐震、全ての性能を向上させる改修工事
MIYAMA桧玄関引戸：ユダ木工 戸袋＆網戸付 IWタイプ U値＝1.94W/㎡K
玄関ホールからLDKを観る。LDK引戸を開けると裏庭まで視線が抜けます
ダイニングとリビングを造作家具によってゆるく区切ります。既存の柱はホゾを埋めたのみでアラワシ仕上げです。新旧のコントラクトを楽みます。
少し高さのある造作家具で雑然としがちなキッチンを仕切ります。右側の天井までの家具は冷蔵庫置き場です。掲示スペースとして利用できます。本好きのオーナー様に合わせて本棚を設置。天井高は2,200㎜です。
旧い欄間を再利用しています。柱をアラワシにして新旧部材の違いを楽しみます。開口部は1800㎜の高さのままで高さを合わせスッキリとした印象にしました。日射取得を優先してサッシはAPW330(ペアガラス）です。
「古い部材を可能な限り活用する」が基本方針でリノベーションを行いました。旧い欄間を再活用しています。斜天井として太鼓梁もアラワシ仕上げとしました。
リビングのデスクコーナーです。リビングに居場所を分散し、心地よく過ごせる仕組みです。隣家が近接しているので唯一視線が抜ける位置に窓を設けています。デスクカウンターの框材はケヤキ材を再利用しています。両側にはクローゼット、服が脱ぎっぱなしにならない工夫です。
キッチンとリビングをゆるく仕切ります。H=1300㎜の高さにして視線を区切り、乱雑になりがちなキッチンを隠しています。オープンキッチンのような使い勝手になります。全て大工さんの造作家具です。左側は冷蔵庫コーナーです。
ハーフユニットを使用して壁をヒノキにて仕上げました。浴槽脇の窓は高さを低くし、浴槽に浸かっている時、少し窓を開けると通風で気持ちが良いです。
DATA
所在地：千葉県山武市
構造 ：フルリノベーション 木造在来工法（２階建）
延床面積： 100.19m2(30.25坪)
撮影：花澤一欽
竣工 ：2017年
施工：(株)進和建築
性能データ
1次エネルギー消費量（年間） 177.08kWh/m2
熱損失係数（Q値) 2.56W/m2・K
外皮平均熱貫流率（Ua値） 0.57W/m2・K
相当隙間面積（C値 実測値） 2.5cm2/m2
断熱性能
屋根 ：フェノバボード 60mm
外壁 ：アクリアネクスト 105mm
床 ：アクリアUボード 80mm
窓 ：樹脂窓 (APW330)
玄関ドア ：木製断熱ドア （ユダ木工 Ｕ値＝1.92Ｗ/㎡Ｋ）
冷暖房 ：壁掛けエアコン
給湯 ：ガス給湯器(エコジョーズ）
換気 ：第3種換気
