古民家再生2

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古民家の改修工事が始まりました。

ほぐしの続きになります。

古民家の構造を見る機会はめったにないので勉強になります。

2段に重なった小屋梁です。現在の再来工法の様に梁材を四角く製材していません。丸太の曲がりををそのまま使っています。古民家の魅力の一つです。

2段に重なった小屋梁です。現在の再来工法の様に梁材を四角く製材していません。丸太の曲がりををそのまま使っています。古民家の魅力の一つです。

 

積みかさなる水平部材。差鴨居の上に小屋梁が3段積み重なります。一番下の差鴨居は造作材の一部ですが構造材の役割も兼ねます。魅力的な部材の一つです。

積みかさなる水平部材。差鴨居の上に小屋梁が3段積み重なります。一番下の差鴨居は造作材の一部ですが構造材の役割も兼ねます。魅力的な部材の一つです。

複雑な小屋組ですね。ですが、じっくりと観察すると上部からの垂直方向からの力を水平部材で受け、その受けた力を次の部材で受けていく力の流れの仕組みが見えてきます。

 

 

基礎は礎石の上に柱を立てる「石場立て」です。大引きも立派です。礎石は地盤沈下に合わせて修正をした様子がわかります。柱の下部のの状態が悪いのが気になります。

手前に見えている四角い土の固まりがあるのですがわかるでしょうか?私も何だか判らなかったのですが、多分囲炉裏の跡のようですね。

土は断熱材ですから嵩上げするのに最適な材料ですね。

 

古民家再生1

古民家の改修工事が始まりました。

手始めに屋根からほぐしはじめます。解体のことをほぐすと言います、解体よりも優しい感じがしてこちらの方が良いですね。

仏壇の位牌を調べたところ、江戸時代中期に建てられたようです。今回の改修工事で正式な時代が解ると思います。楽しみです。

小屋組の全景です
小屋組の全景です
丸太を建て竹で連結しただけの構造がわかります
丸太を建て竹で連結しただけの構造がわかります

 

丸太の先端を尖らせ、梁に差し込んであるだけです
丸太の先端を尖らせ、梁に差し込んであるだけです

 

 

古民家の小屋組は扠首という構造で、丸太の先端をとがらせ梁に差し込み上部を縛った簡単なもの。

 

地震時の水平力をヤジロベエのように揺れて吸収する構造です。

現在の住宅のようにガッチリと構造体を作って水平力に耐える構造とは正反対です。

その実力は江戸時代から今まで地震に耐えていることが証明しています。

内部から覗いてみると一部小屋組が見えました。

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茅葺きと整然と並んだスス竹、波打つような梁の対比が美しいです
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ススに燻された土壁に光が差し込み美しいです

 

現場を眺めてウットリしているばかりでは無く大変なこともあります。

梁を支える柱がありません!
梁を支える柱がありません!

 

 

 

 

 

さあ、どうしましょう?

2016 あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いしたします。

 

2016年、新しい一年が始まりました。

去年できなかった、いろいろなことを改めて始めるには最適な一区切りです。

 

心機一転!さあ!目標に向かって!

 

などと気合いで乗り切らず、秘めた気持ちは内向きに進んできたいと思います。

 

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今年も初滑りのスキーを楽しんできました。

ゲレンデは雪不足で部分滑走のコンディションでしたが、それなりに楽しめました。

しかし、なかにはブッシュにそのままの突っ込んで、急ブレーキがかかり、大転倒しているスキーヤー、ボーダーを見かけました。

初心者はそういったことは知らないのでベテランが教えてあげるのが一番なんですが、何時は無理ですよね。

そのためにも、普段から何か想定外の事が起きたときに次に何が起こるか予想する訓練が大切ですね。

経験は宝なり!

 

2015稲作 その2

Evernote Camera Roll 20150412 222751IMG_89973月24日の種まきから19日後(4月12日)。

現在の稲苗の状況です。次回はもう少し詳細な画像を撮影しようと思います。

品種により成長の差があることは理解できますが、同じ品種、同じハウス内で成長の差があるのが不思議です。

予定通りに成長すれば4月の24日前後を目安に順次田植えになります。

 

田植えの前に田んぼの準備も行います。

田んぼの畔道は毎年、表面を新しくたんぼの土で塗り直します。これも大半は機械作業なのですが3メートほど塗り残しが残ります。

この部分、塗らなくても影響が少ないせいか大規模農家さんはそのままです。

ですが、わたしは家庭菜園、趣味のレベルですから興味半分で挑戦してます。きれいに整った畦にあこがれているのです。

しかし、畦塗りを教えてもらった事も無く、それならば見よう見まねで覚えようとしたのですが、田んぼに人がいない!

現在、田んぼの管理は大規模農家に委託してるケースが多くて、たまに人を見かけても見回り程度、すぐに次の田んぼに向かっているようで、作業をしている人を見かけることなんてありません。

まねる力!でチャレンジしようとしたのですが、田んぼに人がいないとは。昔はおじいちゃんとおばあちゃんが田んぼで何かしら作業していたのですが残念です。

畦(あぜ)は田んぼの中の通路です。手前が作業箇所ですがお粗末すぎて拡大画像は無しです。
畦(あぜ)は田んぼの中の通路です。 手前が作業箇所ですがお粗末すぎて拡大画像は無しです。

畦塗り動画を検索し、作業の流れを覚えチャレンジしたのですが、やはりコツがわからず表面上はなんとか仕上がりましたが泥がしっかりと定着していないので簡単に崩壊しそうです。画像撮影する余裕もなく途中経過もありません。

泥を作って畦に塗り、表面を鍬で均すと言う簡単な作業なのですが、巨大な泥ケーキのクリーム塗り遊びのようになってしまいました。残念。

 

来年への覚え書き

  • 畦に雑草が生える前に行うこと
  • 表面を削りとって新しい土面を出すこと

建築左官の原理で考えると、新しい泥を土面に固定するわけですから、下地が大切のはず。うーむ、やはり叔父さんに教えてもらおう。

田植えの前に代かきと言う作業があります。

代かきは簡単に説明すると田んぼの土ならし、下地作りです。植物を植える前土の表面を平らに均しますが、田んぼでも同じことを機械によって行います。

 

 

 

 

「そよ風2」 パッシブソーラーシステム 

太陽の熱エネルギー利用して住宅内の暖房を行うパッシブソーラーシステムの実機見学と講習会に参加してきました。

伺ったのは環境創機さんの開発した 「そよ風」です。

国立桜並木

国立駅で下車すると桜が満開。

国立駅前は桜並木で有名で、運良く満開の桜を観ることができました。

駅から会社まで送迎していただいたのですが、少し遠回りしていただいて思いがけず、素晴しい花見ができました。ありがとうございました。

『そよ風2』とは?太陽熱を活用したパッシブソーラーシステム

そよ風モデル太陽エネルギーを利用する仕組みなので、いかに太陽面に屋根を向けることができるかが重要になってきます。

屋根で暖めた空気を基礎に送り、基礎を蓄熱体として暖め、基礎表面の暖まった空気を上昇させ室内を暖める仕組みのため、

上手に空気を循環させる間取り、断面計画が必要になってきます。

そのため、建物全体を一つの空間と考え、空気を循環させるワンルームのような間取りが最適です。

また、本来は暖房システムとして開発されたシステムですが、夏場の籠った熱気を抜く換気システムも備えているので、

高気密高断熱住宅において、夏場の家内に籠ってしまう暖かい空気を循環させるのにも最適です。

敷地条件や予算等の制約はあるのですが、自然エネルギを取り入れる暮らし方も提案していきたいと考えています。

2015稲作ーその1

お彼岸の中日を合図に、稲作の準備がはじまります。

昨日はその稲作の重要な作業のひとつ、苗の種まきでした。

今年のお米は「ふさおとめ」と「コシヒカリ」、メインは「コシヒカリ」です。

機械が進んだ稲作にですが、種まき、田植え、稲刈りは一族揃っての人海戦術の作業です。

現在、育苗はプラスチック製のコンテナに種をまき、管理しています。

今回の作業は稲を育てる育苗箱に、種をまき、土を被せる作業なのですが、その数900箱。

ベルトコンベアの作業能力は180箱/時間なので5時間ほどの作業時間です。

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機械の後ろに見えているのが育苗コンテナです。コンテナは左から右に流れていきます。

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、私の作業は20キロの用土を軽トラから下ろして(80袋)、5袋毎に一握りの消毒剤を散布混合する用土作り。

 

02開始時はどこかぎこちなかった連携プレーもスムーズになり一時間ほどでこんな感じ。

お昼を挟んで皆で黙々と作業が続きます。

途中、おちびちゃん達と遊びながら楽しく作業。来月から小学校かあ。大きくなったねえ。

 

 

 

 

 

03なんて話をしながら16時には無事作業完了。

この機械が登場する前は、コンベアの駆動が人力だったので、ムラができて大変だったし、終わりの時間が読めなかったとのこと。
今は作業時間も読めて楽になったよー、と現在も現役の叔父が笑ってました。

ちなみに、用土係の私ですが夕方にはもう腰にキテまして、その日はグッスリと眠れました。

 

 

 

順調に育てば、一ヶ月後は田植えになります。その前に田んぼの方も準備を整えます。

今日でもう4年

東日本大震災から今日でもう4年がたちました。

最新の発表では、

震災の死者 1万5891人 行方不明者 2584人 震災関連死 3194人

約2万人を超える人々が亡くなられました。

この方々に哀悼の意を申し上げます。

多くの犠牲者が生きて経験したかった事を、私たちは生活して経験しています。

この事を忘れずに多くの犠牲者の変わりに生きていきます。

「ストック時代の建築の新しい仕事」その1

日経アーキテクチュアセミナー「ストック時代の建築の新しい仕事」に参加してきました。

やはり皆さん、今後の建築業界の動向に感心があるようで、セミナーは満員。キャンセル待ちで受講してきました。

今回の講師、松村秀一先生、清水義次先生 が活動されている概要は、日経アーキテクチュア等で理解しているのですが

もう一歩理解を進める為にはやはり生Liveが一番と考えての参加です。

日本における建築産業の転換期 松村秀一(東京大学)

松村秀一先生のキーワードは”ハコの産業から場の産業へ”

戦後から続いてきた、新築市場の考えから脱却し、市場に流通している既存の建物を、上手に活用していく再生市場への変化が必要があるとの事。

新築住宅産業の住宅が完成していくまでのシステムはまったくムダがなく見事なのですが、既存の建物を改築してくシステムには適応することができません。

新築住宅の市場が減少していくと予想されていく中、改修というシステムに対応していく考えかたの変化が必要になります。

”ハコの産業から場の産業へ” 変革するためのTips

  • 空家とは、住宅産業に関わってきた様々な人の苦労の結実であり、それぞれの空家は国民がローンを組みながらも一生懸命支払い手に入れてきたものである。
  • 空家をみたら、それを資源と観ること。ココに空間資源があった!と考え、良さを見つけてあげること。
  • 従来の短所を見つける評価ではなく、短所を補ってあげる評価をすること。
  • 建物の良さを見つけてあげる、引き出してあげる能力が必要。
  • そして短所ついては、従来の手法で対処してあげること。
  • ただし、対処をするには多能工が必要であり、多能工的チームの編成を心がけること。
  • 余剰空間(空家)と利用者を出会わせる事も我々の仕事になってくる。

働き方も、様々なスタイルが出てきています。

これらを上手に結びつけていくコトがこれからの仕事だと再認識することができました。

今後は建築士として設計の仕事をしていくのはもちろん、社会で働く一個人の一つの強みとして”建築を知っている”という肩書きで、

様々なコト、場作りに関わって生きたいと考えています。

まずは、SNSグループのメンバーが、現実に交流することが出来る場を作り上げることを目標にしていきたいと考えています。

 

 

 

 

木の剪定

木を枯らすように剪定する事は簡単ですが、その反対をすれば良い木になるわけでは無い。
剪定作業は難しい。

g/e展 観てきました

「gallery’s eye ‐選ぶ力‐」を観てきました。

gallery’s eyeについて以下、オフィシャルサイトより抜粋します。

2015年2月にカイカイキキギャラリーにて、工芸やアートを扱う10軒のギャラリーによるイベントを開催いたします。各ギャラリーが推薦する作家の作品を一堂に会して展示販売するともに、昨今のオープン化したマーケットの状況に対して、あらためてギャラリーの役割を問うメッセージも含んでいます。イベントタイトルである「gallery’s eye ‐選ぶ力‐」にはギャラリーの選択眼の大切さの意味を込めました。各ギャラリーの選りすぐりの作品を通して、それぞれの眼を感じて頂ければと思います。この新しい試みにぜひご注目ください。
ーオフィシャルサイトよりー

名だたるギャラリーが参加する今回のイベント。
クラフトフェアや陶器市とは違う、ギャラリーオーナーの選択眼を通した選りすぐりの作品が並ぶイベントです。
こんな機会、今まで無かったですし、工芸、アート界で、以降も語り継がれるそうなイベントなので足を運んで確かめてきました。

会場は予想通りの混雑。来場者が多くて、落ちついて作品を観るにはちょっと難しそうな雰囲気。
来場者の雰囲気もクラフトフェア来場者とは少し違った感じ。
服、持物を観察していると、やはりライフスタイル雑貨を好む人達とは少し層が違っているのですね。

各ギャラリーを廻ってみての感想。
やはり、器関係は良い物が並んでいるのですが、小さなアート作品に目が止まります。
何人かの気になる作家さん達を知る事ができました。

Gallery yamahon さん
 岩田美智子さん 岩田美智子HP BLOG 函箱雑記帖
 岩谷雪子さん   Facebook
 安永正臣さん   Facebook

桃居 さん 
 高田竹弥さん  高田竹弥HP

DEE’S HALL さん
土器さん、チコちゃん、いつもお世話になってます。
一番完成度が高かったと思います。流石です。

一つの会場内で有名ギャラリーが軒を連ねる、お互いの個性がぶつかり合う、なんとなくお祭り状態の中でしたが、有名ギャラーリーを同時に眺める事ができたのは良かったと思います。
また、何気なく通っているギャラリーの雰囲気もオーナーが作品と一緒に作り出している器の一つで、そんなギャラリーで作品を眺める事がとても貴重で大切な時間だと言うことを改めて実感しました。