現在、古民家の改修を計画中です。
すでに水回り等は増築されいるので居住スペースのリニューアルがメインになります。
また、古民家と言えば茅葺き屋根ですが、残念ながら茅葺きの上から鉄板の屋根が葺かれています。
室内は天井板が張ってあるのですが、囲炉裏があった当時の煙抜きが残っています。
構造体の問題や、室内環境の改善等、解決する問題が沢山ありますが、古民家の雰囲気を生かしながらの計画を楽しみたいと考えています。

自然の力を活かす住宅設計:省エネとパッシブデザインの融合
O邸の無垢杉板貼りです。
今回は脱衣洗面室にも無垢杉板を貼っています。
一般的な住宅では脱衣洗面室の床材はCFシートと呼ばれるビニール材を採用しますが
無垢杉板にワックスを2度塗りして撥水効果を高めています。
また、紅色の強い心材を選び出しました。
狭い室内で全ての板材(計63枚)を順番に広げて分別、その後ワックス塗装するこの工程、もー大変でした。
でも、この一手間で仕上がりが大きく変わってくるので大切な一手間です!
木目や色等、同じモノが無いと言うところが自然素材の特徴の一つです。均一では無い素材の違いを楽しむコトができるのが自然素材の良いトコロでもあります。
現在進行中のO邸、床材として杉の無垢板を貼る予定です。
無垢板で仕上げた床は、風合いも良く、また足触りも良いのですが、杉の無垢は特に足触りが良く感じます。
反面、傷つきやすい性質もあるので採用には躊躇していたのですが縁あって杉の無垢板を採用(この辺は後ほど)
少しでも杉板の良さを伝える事ができれば!と思います。
私の出身地は千葉県の山武市、そう、全国でも有名なサンブスギの産地です。
地元の木材を活用して、微々たる力ですが林業の活性化に貢献していきたいと考えています。
今回採用したサンブスギのサンプルです。サンブスギは紅色が強いのが特徴です。関西方面の白太が多い杉材とは少し雰囲気が違いますね。
紅色部分は心材なので、白太部分より材質が固く油気があるので、日常の生活では気を使わずにすみそうです。
丸西建材さんの製材所内の様子。丸太から製材された材料をゆっくりと乾燥させています。
天日乾燥が終わった後、床材、壁材等にさらに加工します。
今回は製材の様子を見学できませんでしたが、機会があれば見学してみたいです。