住まいの電磁波環境を守るためのガイドライン

EMFAのセーフティガイドライン

EMFA(一社 日本電磁波協会)は、住まいの低周波電磁波(電場・磁場)の安全性を評価するためのガイドラインを策定しています。この基準は、住環境の電磁波対策を考える上で重要な指針となっています。

  • 電場基準: 25V/m以下
  • 磁場基準: 2.5mG(0.25µT)以下

安全基準の根拠

EMFAの基準は、以下の国際的なガイドラインや研究をもとに設定されています。

1. MPR-II(スウェーデン規制ガイドライン)

  • 基準値: 電場25V/m以下、磁場2.5mG以下
  • 1990年にスウェーデンで策定されたガイドラインで、パソコンモニターから発生する電磁波の安全基準として広く採用されています。
  • EMFAでは、この基準を住まいの電磁波環境にも適用し、家電製品や電気配線の影響を評価しています。

2. バウビオロギーの指針(ドイツ)

  • 基準値例(寝室環境):
    • 電場: 1V/m以下(問題なし)~50V/m以上(極めて問題あり)
    • 磁場: 0.2mG以下(問題なし)~5mG以上(極めて問題あり)
  • 「人と自然環境との調和」を目指す建築生物学の考え方に基づいています。
  • 住まいを「第三の皮膚」として捉え、電磁波も空気・温度・湿度と並ぶ重要な環境要素としています。

3. 日本の住宅測定データ

  • EMFAが実施した約500棟の住宅測定データでは、日本の電場強度が海外基準の10倍以上となる箇所が67%存在することが判明。
  • 磁場についても、一部の箇所で発がん性リスクが懸念される4mG(0.4µT)を超えている事例が11%確認されました。

EMFAページへのリンク

より詳しい情報については、以下のリンクからEMFAの公式ページをご覧ください。
▶️EMFA セーフティガイドライン :EMFA公式ページ